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どれ程の必要が。

バンドマンでモバイラなBlog

CUBASE使いのためのREAPER操作覚え書き (2015/12/26追記)

(2015/12/26追記)
追記した各種マウスショートカットについて、設定ファイルを公開しておきます。
ご自由にお使い下さい。

Dropbox - forCUBASEUserVer1.ReaperMouseMap

皆さん、モバイルDTMしていますか?

以前も書いたようにサブ機のタブレットPC(ThinkPad 8)でモバイルDTMがしたいのだけど、SoCの相性か、どうもCUBASEをはじめDAW関係アプリケーションの挙動が安定しない問題があって。
そもそもライブで使う訳でもないし、ちょこっとソフトシンセでメモ的に打ち込みしたり、内蔵マイクで仮歌録音したり出来れば良いなあという程度の用途なのだけど、ソレも厳しいような現状。

それならいっそCUBASEじゃなくても良いんじゃ?
他のDAWならちゃんと動くかも、と思い立ったのが本記事の発端。
VSTが使えることを条件に探し、以前から興味のあった「REAPER」をインストールしてみたところ、
CUBASEで50%ほど食っていたCPUパワーが10%程度に収まっており、非常に安定して動くことが判明。
フル機能を持つDAWなのでいつものVSTも問題なく使える。
そんな訳でコイツを中心にモバイルDTM環境を構築してみることにした。

以降、「CUBASE使いのためのREAPER操作覚え書き」的な主旨で書き留めておく。
CUBASEからREAPERに移行したい奇特な人(たぶんいないとは思うが)の参考にもなれば幸い。
自分のように併用したいって人は結構いるかも知れない。
REAPER、良いDAWなので是非使ってみて欲しい。

f:id:kamito620:20151211111541p:plain

REAPER | Audio Production Without Limits

 インストール

REAPERは元フリーウェアで、現在はシェアウェア。古いバージョン(Ver0.99)が現在も無料で使えることは有名だが、気分的にDAWは新しいものを使いたい派なので躊躇なく最新版をチョイスした。
この記事を書いている時点での最新版はVer5.1。
60日間試用でき、試用期間を過ぎた場合はPayPal経由で60ドルで購入できる。

・インストーラは10MB程と超軽量。起動も爆速、超軽量。
 死神の名の通り、鎌を意匠化したであろう起動スプラッシュが格好良い。
有志の方のパッチで日本語にローカライズ。
 細かいメニューに未訳部が残るも素晴らしい。
・MP3書き出し用にlame.dllをインストールフォルダにコピー。

基本設定

・オプション→設定→VSTフォルダのパスを通す
・オプション→設定→オーディオインターフェースのASIOドライバを選択
・オプション→設定→オーディオインターフェースのOutputを任意の数に
・オプション→設定→MIDI鍵盤の有効化(有効+コントロール)
・オプション→設定→デフォルトのレンダリングパスをデスクトップに

キーボードショートカット

・設定は柔軟に可能だが、初期設定が独特すぎ。
 一覧がブラウザで見れるなど、親切な作りではある。
・ミュート/ソロ/モニタリングオンオフなど、基本的にトグル設定は出来ない
 (それぞれオン/オフを割り当てる必要がある)。
・インポート/エクスポートは可能。
 webでCUBASE風のショートカットテンプレートを探したが見つからず。
 気長にカスタマイズするのが良さそう。
 →REAPERの本家フォーラムを探したら一瞬で見つかった。制作者に感謝。
 しかもトグル出来てるし…。これを元にカスタムする。

基本操作

・メイン画面はタイムライン、インスペクター、ミキサーの3ペイン構成。
 ミキサーはオンオフ可。タイムライン上部に時間軸を表示するルーラー、
 ミキサー上部にトランスポートを備える。
・ミキサー部は「ドック」と呼ばれ、ピアノロール画面を収納したり出来る。
 収納しても見にくいだけでメリットは感じられないが。
 どうしてもシングルウィンドウで作業したい人向けか。
・タイムライン上の録音データやシーケンスデータは「アイテム」と呼ぶ。
 ≒クリップ。
・アイテム選択は右クリック。右ドラッグで複数選択も可。
 「ツール持ち替え」という概念が無く、選択後更に右クリックからの操作が基本となる。
・選択したアイテムのピッチ及びテンポの変更が可能。

 数字キー「9」:半音ダウン
 数字キー「0」:半音アップ
 Alt+ドラッグ:タイムストレッチ

・リップル編集も可能。
 しかし分割ツールが無く右クリックからしか操作が行えないため、
 カーソルバーを任意の場所にポイントしてからの作業となる。
・勿論グリッド、スナップは効く。
 インスペクター上のグリッド/磁石アイコンでそれぞれオンオフ。
 またアイコン上で右クリックするとグリッド/スナップの設定が行える。
カーソルバー(再生時に動くタイムライン上の縦線)の挙動がやや独特。
 タイムライン上にポイントするとワンクリックでカーソルバーが移動してしまう。
 アイテム選択は右クリック、と唱え続けよう。
 →オプションから変更出来た。
 オプション→Seeking→クリックで再生をシーク→「ルーラー」以外チェックを外す。
 この設定だとルーラー上をクリックした場合のみカーソルバー(=再生位置)
 が移動し、タイムライン上をクリックしても再生位置は移動しない。
 再生時、無意味にカチカチとタイムライン上をクリックする癖が自分にあることを
 今回この件で初めて自覚した。どうでもいいことだけど。
・編集時、任意のクリップのみ選択しておかないと、
 カーソルバー上のアイテムが全部一度に編集されるため注意。
ルーラーを上下にドラッグしてタイムラインを伸縮(拡大/縮小)することは出来ない。
 画面右下の+/-ボタンを使うか、マウスホイールのスクロールを使おう。
 個人的にDAWの操作感で重要なのはこの「タイムラインの伸縮」だったりする。
 ルーラーを上下にドラッグする方法を死ぬほど使いたい。
 もし設定方法を知っている人がいたら教えて欲しい。
  →設定深部の未訳部となるため発見しにくかったが、
 オプション→設定→マウスショートカットから設定出来た。
 Contextのプルダウンから「Ruler」「Left Drug」を選び、
 「Default action」の動作欄をダブルクリック。
 「Hand scroll and horizontal zoom」→「横方向ズーム(ここだけ日本語訳)」を選択。
 このままだとドラッグの上下がCubaseと逆のため、
 「Reverse horizontal zoom behavior hand-scrolling」にチェックを入れる。
 これでCubaseと同じく、ルーラー上をドラッグで拡大縮小できるようになった。
 最強!(2015/12/26追記)
タイムラインのパンニングは基本的にスクロールバーで行う。
 手のひらツールが無いため。
・ショートカットキーと組み合わせるとマウスホイールでも可能。
 だが結構面倒だ。以下一覧。

 ホイールのみ:横軸の伸縮
 Ctrl+ホイール:縦軸の伸縮
 Alt+ホイール:横軸のスクロール
 Ctrl+Alt+ホイール:縦軸のスクロール
 Ctrl+Shift+ホイール:選択トラックのみ伸縮

マウスホイールをクリック→ドラッグで、ドラッグした方向へスクラブ再生する。
 この機能の代わりに手のひらツールでパンニングが使いたかった…。
 Contextのプルダウンから「Arrange view」「middle Drug」を選び、
 「Default action」の動作欄から「Hand scroll」を選択。
  ついでに同じ要領で左クリックで選択、左ドラッグで範囲選択、
 右クリック・右ドラッグの動作を無効にしておく。(2015/12/26追記)

そんな感じで操作感はギリギリ及第点。
 マウスだけだと頻繁にスクロールバーにカーソルを伸ばさなくてはならず煩わしい。
 キーボードだけでなくマウス操作もショートカットをカスタマイズ可能なため、
 これでほとんどCubaseと同じ操作感を得られる。超すごい。
・テンポトラックの概念はなく、任意の位置にテンポマーカーを挿入する仕様。

インスペクター

・右クリックでトラック生成。生成時にはオーディオ/MIDIの区別無く、入力したデータで属性が決まる。
 初期状態ではオーディオもMIDI信号も受け付ける。
・ソフトシンセはトラックに刺さった状態で直接読み出せる。
 VSTラックの概念は無いが、アウトプットを個別に指定出来るためパラアウトもOK。
・オートメーションも書ける。
 またワンクリックで位相を逆に出来るボタンが付いている。
 これ別に要らなくないか。右クリックで良いじゃんここは。
・ミュートとソロはボタンがあるが、モニタリングオンのボタンは無い。
 入力メーターらしき箇所を右クリック→「Monitor Input」にチェックでモニタリング出来る。
 →と思ったら、少しトラック幅を広げたらモニタリングのボタン出てきた。
 生成直後のデフォルトサイズでは隠れているので注意。

MIDIエディタ

・外部エディタの連携が出来るようだが、面倒すぎるので内蔵エディタに慣れる方向で。
・範囲選択→挿入→新しいMIDIアイテム→生成されたアイテムをダブルクリックでピアノロールへ
入力はダブルクリック。
 シングルクリックではノートが置けず、ドラッグで長さ調節となる。
 →マウスショートカットの設定から変更できた。Contextのプルダウンから
 「MIDI Piano roll」「Left Click」を選び、「ノートを追加」を設定。
 シングルクリックでノートを置けるようになる。(2015/12/26追記)
・選択は右クリック。右ドラッグで複数選択も可。
 ここでも「ツール持ち替え」という概念は無く、右クリックからの操作となる。
・Ctrl押しっぱなしでカーソルが選択モードに、Alt押しっぱなしで消しゴムモードに。
・ここでもショートカットキーとマウスホイールの組み合わせで操作可能。
・初期ベロシティは127。初期値の入力窓は見当たらず。
 適当にノートを置きプロパティを開く→ベロシティで任意の値を入力
 →次からその値で入力される。
 この作業はアイテムを生成する毎にやらにゃならんっぽい。面倒だ…。


オーディオ録音

・インスペクター上でトラックを生成し、赤い丸ボタンを押して録音待機状態に。
 トランスポートにある同じく赤丸の録音ボタン押下で録音開始。
 モニタリングをオンにしておけばVSTエフェクトの掛け録りも可能。
・テイクのコンピングが出来る模様。元々使わないので調べてない。
・波形の編集は出来ない。必要な場合はWAV書き出しして別途専用アプリケーションで。
・録音したオーディオアイテムをダブルクリックすると詳細なプロパティを確認可能。


     *  *  *


こんなところかな。
タイムライン・MIDIエディタ上での拡大縮小の操作感、ツール持ち替えの概念が無いことが操作する上で一番の違いかと。
ここをクリア出来れば、他の機能は概ね網羅しているし直感的で使いやすいと思う。日頃からマウスしか使わない派の人はあんまり困らないかも知れない。

設定も非常に柔軟で様々な用途に対応出来るキャパシティがあるし、全体的に中庸でどこにも属さないフラットな姿勢は非常に好感が持てる。
もし急にCUBASEが一切使えなくなってしまって、明日からREAPERをメインに使わないといけなくなっても、慣れれば困らなさそう。

読み返してみて思ったけれど、デモ制作くらいの話であればiPad+CUBASISってモバイルDTM用途には最強なんだろうなきっと…。

しかしながらあくまでWindowsタブレットで行きたい!
いるかわからんけどもそんな同士諸君、
今日からREAPERでモバイルDTM生活をはじめよう。
シェアウェアゆえ「とりあえず」で入れられるし、インストールも動作も超軽い。
お気に入りのソフトシンセもそのまま使えるぞ。

なんだか愛着が沸いてきてしまった。
使い倒してみようと思います。

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